探究的な学びとは?
なぜ今、探究的な学びが必要なのか?
これまでの学校での主な学習では、答え(正解)があり、答えは一つであることが多かったと思います。 教えられた方法で、素早く、正確に解答にたどり着く力が評価されていました。 知識の獲得が目標で、お手本は教科書でした。 しかし、社会で出会う「問い」では、答えは場面や人等、条件によって違い、答えは複数あります。 学んだ知識を活用し、自分なりに決断し、実践する力がなくてはなりません。 活用のために知識の獲得に必要であり、自らの経験が「教科書」となります。
一人ひとりが、自分の可能性に期待していることが不可欠
なぜ今、探究的な学びが必要なのか?
テクノロジーの急激な発展により、グローバル化、情報化がこれまでにない速さで進展しています。それによって、前例のない問題が世界規模で拡大しているのです。これらの問題解決に向けて道筋を立て、決断・実行し、一人ひとりの、時代に合った働き方、生き方を支える新しい社会の在り方を作り出していかなければなりません。
そのためには、これまでのように、教えられることを待ち、知識を増やすこと。教えられたことを忠実に実行することを良しとする教育を変えていかなければなりません。自分の持ち味を活かし、他者と力を合わせて、世に貢献するココロとチカラが求められているのです。
そこで新たに注目されているのが、自らの主体性を軸とする「探究的な学び」です。
探究的な学びとは?
ひとつのテーマに正面から向き合い、自らの力で課題を見つけ、問いを立て、必要な情報を集めて分析し、じっくりと考える。そこから仮説を導き出し、実践・検証しながら深め、改善していく。
この一連の活動を通して、主体的学ぶ姿勢を身につけて、物事の本質をつかむ力を磨き、斬新な発想から新しい価値を創出する資質を養う学びです。
探究的な学びの1歩目は、今まで通り「知ることとの出会い」、すなわち調べ学習からです。大切なことは、そこに好奇心に支えられたワクワク感があることです。
知らないことに出会うのが楽しい子ども時代を過ごしたいですね。
2歩目は「得た知識の幅を広げる」、広く、深く、腰を据えて考える時間を持って、探究心を磨きましょう。
探究的な学びに必要なこと
(1)主体的に課題を見つけ探究し、協働して解決に向かう姿勢
(2)しっかりとした基礎学力と幅広い教養
(3)学びを深め、広げるスキル(多角的な分析力、根拠を伴った仮説力、伝える力等)
(4)へこたれない体力とストレスを溜めない柔軟性
(5)他者をリスペクトし、力を合わせることができるコミュニケーション力